レートよりスプレッドを見る
ニュースに出る為替レートは銀行間取引の基準で、個人が実際に売買する値はそれより不利です。この差をスプレッドと呼び、通貨や窓口によって大きく変わります。同じ日に同じ金額を替えても、どこで替えるかで結果が変わるのはこのためです。比較するときはレートの数字ではなく、最終的に受け取る外貨の額を見る必要があります。 レートの数字が似て見えても、手数料の優遇率や別にかかる手数料によって、実際に手にする金額は変わります。銀行アプリの両替画面に同じ自国通貨の金額を入れ、受け取る外貨の額を並べて比べるのが最も早い方法です。
どこで替えると有利か
一般に、取引のある銀行のオンライン両替が有利で、空港の両替所が最も不利です。空港では交通費程度だけ替え、残りは事前に用意するか現地で対応する方がよいでしょう。 流通量の少ない通貨は国内で替えにくかったりスプレッドが大きかったりするため、ドルのような主要通貨に替えて持っていき、現地でもう一度替える方法をとる人もいます。ただし二回分の両替費用がかかるので、場合に応じて判断してください。
- 銀行アプリのオンライン両替 + 支店や空港で受取
- 取引銀行の優遇レートを確認
- 空港の両替所は最低限だけ
- 現地の民間両替所は手数料の表示をまず確認
現金とカードの分け方
全部を現金にすると、紛失の危険と、余った分を再び替える損が出ます。カードが広く使える国なら、現金は少額決済用だけにして残りはカードを使う方が有利です。ただしカードには海外決済手数料がつくので、手数料の低いカードを事前に確認しておくと差が出ます。 海外のATMで現地通貨を引き出す方法もありますが、カード会社の海外引き出し手数料と機械の運営会社の手数料が両方かかることがあるので、条件を事前に確認してください。 現金を使う場面が多い国かどうかは、ガイドブックや最近の旅行者の口コミで前もってつかめます。
自国通貨で決済するか聞かれたら断る
海外でカードを使うと、自国通貨で決済するか聞かれることがあります。この方式は加盟店側が決めた不利なレートが適用され、たいてい損になります。常に現地通貨で決済する方がよいでしょう。 端末の画面やレシートに自国通貨の金額が表示されていたら、確定する前に現地通貨でやり直してほしいと頼むことができます。 この仕組みは一般に海外での自国通貨決済と呼ばれ、カード会社のアプリでこの決済をあらかじめ止める設定ができる場合もあります。
余った外貨をどうするか
硬貨はたいてい再両替してもらえないので、現地で使い切るのがよいです。紙幣は売り戻すときにまたスプレッドがかかり、二度損をします。次の旅行の予定があるならそのまま保管するのも手ですし、空港の募金箱に入れる選択肢もあります。 余った外貨を次の旅行まで取っておくなら、その通貨の紙幣のデザインが変わり、古い紙幣が使いにくくなることもある点を知っておきましょう。
外貨チャージ型のカードを使うとき
最近は、前もって外貨をチャージしておき、海外で決済や引き出しに使うカードがよく使われています。両替手数料や海外決済手数料を抑えられることが多いものの、特典の条件や上限、引き出し手数料は商品ごとに違い、よく変わります。申し込む前に、対応する通貨、チャージの方法、残高を自国通貨に戻すときの条件を確認しておきましょう。このカード一枚だけに頼らず、ふつうのクレジットカードを予備として持っておくほうが安全です。 海外でカードをなくしたら、すぐにアプリで利用を止め、カード会社に連絡してください。
レートのタイミングを狙わない
レートが下がるまで待ってから両替しようとする人は多いのですが、為替の短期的な動きを正確に予測できる人はいません。旅行費用の両替の目的は利益ではなく、必要なお金を少ない費用で用意することです。一度にまとめて替えるのが気になるなら、出発の数週間前から何回かに分けて替える方法もあります。この記事は一般的な情報であり、投資や為替取引の助言ではありません。
出発前のチェックリスト
手数料率や優遇条件は銀行やカード会社ごとに違い、たびたび変わるので、出発直前にもう一度確認してください。次の項目は、どの支払い手段を使う場合でも共通して点検したいものです。
- カード会社のアプリで海外利用の許可と利用通知を設定する
- 海外決済と引き出しの手数料を確認する
- 紛失時の連絡先を保存する
- カードは2枚以上、別々の場所に保管する
- 空港で使う少額の現金を用意する
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